I-OTA合同会社

(町工場の「仲間まわし」をIT化するプロジェクト型共同事業体)
所在地 東京都大田区中央3-20-8(株式会社フルハートジャパン内)
代表者 國廣 愛彦(代表社員)
資本金
従業員数 5人(運営メンバーは12名)
設立年 2018年
企業HP https://i-ota.jp/

町工場の仲間まわしをIoTを活用して運用

運営メンバーの一人である國廣さん

運営メンバーの一人である國廣さん

國廣さんは、ご自身でも父親の事業を継いで産業用制御機器の設計・製造をする会社の経営者であるが、今回はI-OTA合同会社の運営者の一人として、お話を伺った。

大田区には町工場が多くあるが、昔から『仲間まわし』というシステムがあり、事業者同士で協力しながらものづくりを続けてきた。様々な会社が合同で設立したI-OTAでは、この仲間まわしにデジタルを取り入れた。もともとは、大田区と関連会社が行った実証実験「IoT を活用した仲間まわしによる中小企業の生産性向上プロジェクト」として始まったものだが、この取組みを円滑に進めて利益を生み出すために、合同会社を設立した。

付加価値を創出して持続可能な産業へ

デジタルものづくり相談「プラッとものづくり」

デジタルものづくり相談「プラッとものづくり」

現在の町工場の現状として、「転嫁すべき付加価値を正当に転嫁できていない」という問題がある。ただし、付加価値を提供するには一社だけでは難しいところも。コンソーシアム(共同事業体)に参画しているハブ企業には、加工や組立の事業者だけでなく、コンサルティング会社もいる。設計、組み立て、プロジェクト管理を共同で取組むことで、上流工程のものづくりから支援している。

敵同士になるのではなく、連携で生き残る

ものづくりのプロフェッショナル集団

ものづくりのプロフェッショナル集団

I-OTAが目指すところは、高付加価値なものづくりを顧客に可視化して提供すること。そしてその結果、豊かな経営となること。連携して仕事をする上では、コミュニケーションが密でなければならず、最低限のデジタルは必要である。I-OTAでは受発注システムプラットフォームを活用して、情報共有をしているが、同業者と敵同士になるのではなく協力することで、大企業と同程度のリソースになる、と國廣さんは語る。

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