株式会社彦新

(一般貨物自動車運送事業)
所在地 東京都江戸川区一之江8-19-6
代表者 彦田 敬輔(代表取締役社長)
資本金 1,000万円
従業員数 44人
設立年 1953年
企業HP http://www.hikoshin.com/

従業員目線に立った経営で若返りを図る

彦田敬輔さん

彦田敬輔さん

彦田社長は、2代目の父から事業承継後、会社の立て直しに追われた。「当初は、なかなか思い描いていたチャレンジができなかった」と語る彦田社長だが、まずは社内教育や福利厚生を大事にする経営で、従業員の若返りを図った。ドライバーの高齢化や人手不足が課題となっている運送業界においては、若手従業員がやりがいを感じながら働ける環境づくりが重要になる。時には、運送業の枠をも超えて、業務そのものを多様化させたほか、従業員1人ひとりが適性や能力に合ったキャリアパスを描くためのサポートを行うなど、「前向きに楽しんで働ける会社」を目指している。

負担の大きい業務だからこそ、最小限の人員で

遠隔で点呼とアルコールチェックを行う

遠隔で点呼とアルコールチェックを行う

長年の課題となっていたのがドライバーの勤怠管理であった。長距離ドライバーは勤務時間を細かく管理する必要があるが、トラックの拠点2ヶ所における点呼作業の効率化が課題となっていた。そこで、遠隔で点呼とアルコールチェックが可能になるIT点呼システムの導入した結果、管理者1名で遠隔での点呼が可能となり、約半分の人員で済むようになったという。「従業員にとって身体的にも負担の大きい早朝発、深夜発の勤怠管理を遠隔で行うことで、一気に働き方改革も進んだ」と、彦田社長は満足げに語る。

安全を第一に考えたドライバーの健康管理

健康改善プログラム講義の様子

健康改善プログラム講義の様子

他社と協業し、スマートウォッチを用いた「健康の見える化」と、スマホを通じて生活習慣知識・習慣改善を促す「健康改善プログラム」の提供に取組んでいる。近年、トラック運送業で健康に起因する事故が増加傾向にあったことを受けて、従業員の生活習慣を改善するための取組みの必要性を強く感じたという。また、健康経営の一環として、トラックに車両デバイスを設置し、リアルタイムでの「運転の見える化」も実現させた。「従業員が安心して働ける職場づくりに取組むことが、継続した企業活動には不可欠」と語る彦田社長は、従業員の健康を経営上の最重要課題として位置づけている。

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