長岡商事株式会社

(飲食店(ラムチョップとクラフトビールのお店「下町バルながおか屋」などを経営)
所在地 東京都台東区上野2-10-7  
代表者 前川 弘美(代表取締役社長)
資本金 1,000万円
従業員数 20名
設立年 1967年
企業HP http://www.nagaokasyouji.co.jp/

他と被らないメニューで「上野名物」の開発に挑む

 

不忍YELL ALE

不忍YELL ALE

「街の核となる店になる」を目標に同社はフレンチのイメージがある仔羊のローストを手軽に食べることのできる「下町名物」にしようと決めた。羊の肉はヘルシーで健康にも良く女性にも好まれるおしゃれな印象もあり、看板メニューになる、と確信していた。

また、GoTo商店街の企画で地元ビールを発案し、『不忍YELL ALE(しのばずエールエール)』というクラフトビールが誕生した。その後クラフトビール醸造所を自社で立ち上げ、地元でホップを育て、収穫したホップを醸造した新しいビールを作り上げることで、上野でしかできない唯一無二の商品も手掛けている。(※季節商品)

コロナによる休業を契機とした社員研修による一体感の醸成

羊をモチーフにしている

羊をモチーフにしている

2020年、新型コロナ感染症が流行すると、観光客を見かけることがなくなり、外出自粛ムードで街から人がいなくなった。そこで、同社は従業員を巻き込んで会社全体の体制をしっかりさせることに注力した。社内勉強会『ヒツジの学校』を開催し、平常時には多忙で実施できなかった社内向けの研修を充実させることにより、コロナ禍で不安になった従業員の「何もできないもどかしさ」を払拭させ、安心感につなげることができた。

地域とのつながり、地域イベントの盛り上げ

店内ののれんは地元上野のパンダの絵を描いている

店内ののれんは地元上野のパンダの絵を描いている

先代が上野に来たときは街灯もなかったらしい。「父は自費で街灯を設置したらしいんです。父は地域が大切だ、と常に言っていて、それが私の心にも響いていました」と、前川社長は言う。2011年より、飲食店などをリーズナブルな均一価格でハシゴする街おこしイベント『食べないと飲まナイト』を運営し、20232月には3年ぶりに開催、43店舗が参加し、1,200名の来街者が訪れた。「飲食店が隣の飲食店とみんなで手をとりあって、そして一つのイベントを通して地域全体で打ち出していく気持ちで地域活性に取り組むイベントをしてきました。このような時代だからこそ、地域や人と人、飲食店同士のつながりが大切になってきていると思います。みんなで取組めば大きな力になるのではないかなぁ、と思っています」と前川社長はにこやかに語った。

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