株式会社奥山
(オリジナル生地の販売、オーダー衣装の製作)
所在地 | 東京都荒川区東日暮里6-45-6 |
---|---|
代表者 | 奥山 貴弘 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 13名 |
設立年 | 1978年 |
企業HP | https://www.nippori-senigai.com/shopno/okuyama1/ |
ECサイトと海外販路の開拓
ECサイトでの販売を始めたのは、2015年のこと。それまで、生地は触ってみないと良さがわからない、発色が正しく伝わらないと思っていたが、消費者の考え方は既に変化してきており、実際に触れなくても買ってみるというお客様も少なくなかった。ECで販売することで、新しい顧客の開拓につながり、顧客層が変化していき、さらに実店舗の顧客層も変化していった。一方、海外への販路開拓のきっかけは、日本に住んでいるモンゴル人のお客様だった。店舗で西陣織を購入するモンゴルの方に、何に使うのか聞いてみたところ、伝統衣装(デール)に仕立てるということを知った。行動力のある奥山社長は、伝手もない中、実際にモンゴルまで行き、代行販売ルートを開拓した。
品質へのこだわり
日本製品の良さは「商品の再現性」と社長は語る。一定の品質のものを提供できるのは日本製だからこそ。日本のモノづくりの文化と技術を守っていきたいが、安価な海外製品におされて技術力と生産力が落ちているのが現状と憂いている。
着る人のニーズに沿った衣装を提案
コロナ禍でイベントが減ってしまい、それまでの主力だったステージ衣装の受注が減ってしまった。奥山では、新型コロナの日本での影響が大きくなる前に、2015年に始めていたECをさらに強化した。マスク用品などオリジナル商品は好評だったという。最近では、用途(演奏する楽器など)に合わせた衣装を提案している。着る人のニーズを汲み取った提案ができるのは、奥山しかない世界で唯一のオリジナル布地を提供できる独自性とコミュニケーション力という強みがあるからではないだろうか。